集中しようと思っていても、気が付けば別のことを考えている。
嫌なことがあった日は、そのことばかり考えてしまう
なんていうことは、ありませんか?
情報量が多い現代は、注意が分散しやすいと言われています。
集中力を上げるためには、何かに意識を集中させて、雑念を浮かびにくくする必要があります。
今回は、集中力を上げる方法の1つである「マインドフルネス」を解説します。
マインドフルネスとは
マインドフルネスは、「マインド(精神や意識)」と「フルネス(十分)」を合わせた言葉で、特定のものに100%の意識を向けることです。
日本マインドフルネス学会では、マインドフルネスを、以下のとおり、定義しています。
本学会では、マインドフルネスを、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、 評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」と定義しています。。
日本マインドフルネス学会 (atlas.jp)
- 意図的に意識を向ける
- 評価せずにただ観ること
この2点について、解説します。
意図的に意識を向けること
普段、靴下を履くとき、何を考えていますか?
仕事や学校のこと、天気のこと、出発までの時間のことなど、「靴下を履くこと」以外のことを考えているのではないでしょうか。
では、次に、初めて靴下を履いた日のことを思い出してみてください。
ゴムを伸ばして、指先を入れて、ゆっくりと引き上げていく。
初めて靴下を履いた日は、靴下を履くことだけに意識を向けていませんでしたか?
意図的に意識を向けることとは、他のことを考えず、特定のことに意識を向けることだと考えます。
集中力が低い人は、他のことを考えてしまう(雑念が湧きやすい)傾向にあるため、意図的に意識を向けることができるようになると集中力を高めることがでます。
ただ、雑念が湧くこと自体がダメなわけではありません。
アイデア出しのためには、雑念も必要になるため、集中したいときだけ、意図的に意識を向けることができるようになることが大切なのです。
評価せずにただ観ること
朝、近所の人に挨拶して、相手から返答がなかった場合、あなたはどう思いますか?
低血圧で機嫌が悪かったのかな?
私の声が小さくて相手に聞こえなかったかな?
嫌われいるから無視されたのかな?
など、人それぞれ、受け取り方が異なると思います。
しかし、実際に起きたのは、私が挨拶をして、相手が返答をしなかっただけです。
私たちは、無意識のうちに意味づけをして、相手を「評価」をしてしまっているのです。
評価せずにただ観ることとは、良い悪い、好き嫌いを考えず、事実のみを受け取ることだと考えます。
最後に
マインドフルネスとは、特定のものに意識を向けること。
意識的な活動をしていないときでも、脳は60~80%のエネルギーを消費していると言われています。
特定のものに意識を向けることで、脳や心を休めて、集中力を上げることができます。
次は、どうやって特定のものに意識を向けるのか、脳を休めることができるのか、について解説していきます。